戸建てに5年住んだ私が、タワーマンションへ引っ越して3年。メリットはたくさんある一方で、「住んで初めて気づいた」小さなギャップがいくつかありました。ここでは特に印象に残った3つのリアルな違い(乾燥・音・“子ども発”のカースト感覚)を、実体験ベースで正直にシェアします。これから検討する人の参考になれば嬉しいです。

1.乾燥が想像以上に厳しい — 加湿器一台では足りない
実際に起きたこと
引っ越して初めての冬、朝起きて真っ先に感じたのは「のどがイガイガする」こと。戸建て時代は加湿器1台で十分だったのに、タワマンではリビング+寝室の3台体制が必須になりました。子どもの肌がかさついたり、洗濯物がすぐ乾くのは便利だけど、室内全体が乾き過ぎている印象です。
なぜ起きるか
タワマンは気密性も高いのと24時間換気のせいか室内が乾燥しやすいです。
我が家の対処法(実用)
- リビングと寝室にそれぞれ加湿器を設置(気化式+スチーム併用で安定)
- 湿度計を複数箇所に設置して40〜60%をキープ
- 結露対策のための換気はタイミングを分ける(加湿優先の時間を作る)
結論:乾燥は小さな“快適度”を大きく左右します。事前に加湿計画を立てておくと安心です。

2.音の感じ方が変わる — 下の階は大丈夫でも「自分が気にする」
実際に起きたこと
戸建てでは周囲の生活音が当たり前だったのに、タワマンに来てからは静けさが増した分、自分の子どもの足音やおもちゃの音が気になるように。下の階の方に「全然聞こえないよ」と言われても、走るたびに「あっ…今の音大丈夫かな?」と心臓がバクバクします。自分が“音に過敏”になった感覚です。
なぜ起きるか(ざっくり)
タワマンは静かな共用空間や“落ち着いた生活”の期待があるため、自分自身がその期待に引っ張られて気にしてしまう。静寂は逆に音を目立たせます。
我が家の対処法(実用)
- 子どもの走る時間や遊ぶエリアをルール化(昼間はOK、夜は静かに)
- 床にラグやクッション材を敷いて衝撃音を緩和
- 下の階の方に「何かあれば教えてください」と一声かけておく(先制コミュニケーションで不安解消)
- 心配が強い場合は管理組合や管理会社に防音材の相談も検討
結論:タワマンは「他人がうるさくするか」ではなく「自分が気にするか」がポイント。余計な心配を減らすための工夫が効きます。
3)子どもの“階数マウント”を見て考えたこと(大人のカースト不安)
実際に起きたこと(面白おかしく)
公園で聞いた小学生の会話:「うちは○○階建ての何階だよ」「うちのほうが高いよ!」。うちの4歳娘も真似して「うちは100階なの!」とファンタジー発言。子ども同士の“数字で張り合う”文化を見ていると、つい「大人の世界にも見えない階層ってあるのかな?」と不思議な気持ちになります。笑い話にできるけれど、ふと不安になる瞬間もありました。
なぜ起きるか(ざっくり)
人は比較で安心や優越感を得やすく、住宅の“見える指標”(階数、眺望、広さ)もその対象になりやすい。子どもが無邪気にやると面白いですが、大人だと微妙に気を遣う場面も増えます。
我が家の対処法(実用+メンタル)
- 子どものマウント発言はネタにして流す(親が深刻に受け止めない)
- ママ友の付き合いは“距離感”を大事に:表面的な会話で終わらせる術を用意する
- 見栄より「共通の困りごと(乾燥・送迎など)」でつながると関係が楽になる
結論:“カースト”の噂は大げさに聞こえるけれど、人間関係で気になることはゼロではない。軽やかに流せるスキルが重要です。

最後に:総合的な感想とアドバイス
タワマン生活で感じたこと
タワマン生活は、利便性・安全性・設備の充実などたくさんの利点があり、私たち家族は総じて満足しています。ただ、「小さなギャップ」を事前に知って対応しておくと、より快適に暮らせるというのが実感です。
おすすめの準備
- 乾燥対策は早めに(加湿器・湿度計・部屋干しプラン)
- 音の不安は物理対策+挨拶で解消(ラグ/一言)
- 人間関係の“見えない気遣い”はユーモアで受け流す
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